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人が、かつていたところ ──エデンへ ……

バイオリンの形をしたベース

 



若いころから、ベースを弾いてみたいと思っていた。

ベーシストとして、ものになるか分からないので、とりあえず部屋のインテリアにでもしようかと── Hofner のバイオリンベースを模した、Tomy Smith というメーカーのものを買ってみた。Hofner に最も近いものに思えたからだ。
そう、ビートルズファンなら誰もが知っている、あの愛らしい形のベースである。

ネット通販を利用した。このところの円高の影響もあってか、信じられないほどの低価格に、衝動買いしてしまったというのが本当のところである。
値段が値段だけに、あまり期待はしていなかったのだが、思った以上に満足できる買い物になった。

 
手にしてまず驚くことは、ベースでありながらギターを持った感覚と、さほど変わらないということだ!
普通のベースの弦の長さが 34インチなのに対して、このベースは ショート・スケール と呼ばれ、30インチと短く、ネックもほっそりしていて握りやすい。弦も細く、ロング・スケール のベースのようにタイトではない。
それだけに、破壊的な重低音を連発し続けるのには向かない。温かな中低音と高音の美しさを愉しむのにふさわしいベースなのだ。
 
一番驚いたのは、木製の ブリッジ がまったく固定されておらず、ボディーの上の乗っかているだけだったことだ。 3〜4センチ、自由に動くのだ。
また、糸巻きがギターに使われているものと同じものだというのにもびっくりする。こういう糸巻きは壊れやすいので専用弦を使用するように忠告する記事が、ネット上に出ている。Hofner の専用弦は、同じショート・スケールである fenderムスタング・ベース の弦の倍以上の値がするので、気楽には交換できないのだが……



 
さて、Oh! Darling でも練習しよう!
 
そうだ !
飾りじゃないのよ、楽器は…… !