こころの琴線
Gerald Finzi - Eclogue for Piano and Strings Op ...
なんと! OTTAVA が、6月いっぱいで休止するという残念なことになってしまいまった。
クラシックがイマイチ、ピンと来ないという人に手渡すピッタリの処方箋が、このインターネットラジオだった。
古今東西のクラシック音楽の美味しいところをつまみ食いした30分のミックス番組をポッドキャストにして、毎日、ぼくの iTunes に送ってくれていたのも、この3月で終了していた。
いったい、この先どうやって、クラシックの食わず嫌い病患者を治してあげればいいのだろう。
ぼくは、根っからのクラシックファンというわけではないが、OTTAVA と出会ってからは、音楽を聴く時間の半分は、クラシカルなものになっている。
なんと言えばいいか、ぼくは言わば、美メロ耽美主義者といったタイプの人間で、バート・バカラック、カーペンターズから、ビートルズへと、10代の初めにのめり込んでいった音楽好きである。
リズムや躍動感より、メロディー重視の音楽観を持つ理由は、こころの中にある、あの弦だ。
ハートストリングス、こころの琴線が、美メロを求めてやまない。
その時、琴線がポンと弾けて、胸がきゅんとすると、理性がなにを求めても、もうどうすることも出来なくなるのだ。
OTTAVA が、ぼくにくれた一番の贈り物が、ジェラルド・フィンジの “ピアノと弦楽のためのエクローグ ” でした。
言いようもなく、こころが、切なくなる音楽である。
フィンジ エクローグ~ピアノと弦楽のための:英国の田園について | ボクノオンガク