日本とユダヤのハーモニー
最近、友人を介して知った面白いサイトがあるので、話してみたい。
中島尚彦 氏 の “ 日本とユダヤのハーモニー ” をご存知だろうか?
総目次 を開くと、16もの多岐に渡る詳細な項目が並び──この方が、日本とユダヤの言語と宗教の類似性というテーマについて、並ならぬ情熱と使命感をもって研究してこられたことが、すぐに分かる。
一番目に、日本列島に潜むユダヤの痕跡 と題された項目があり、それは、「伊勢神宮の謎に迫る!」から始まっている。
伊勢神宮を参拝する時に、まず目にする、街道の両脇に立ち並ぶ多数の石灯篭に、なぜか、ダビデの星が刻まれていることを話題にしている。
神道を学ぶより先に、旧約聖書を通して、六芒星、ヘキサグラムとも呼ばれるこの図形を知った者には、ちょっとした驚きを感じることだろう──なぜ、ダビデの紋章が、こんなところにあるのだろうと……
伊勢神宮内宮参道にあるダビデの星の謎・・・ (黒R三兄弟の素敵な冒険)
この 日本列島に潜むユダヤの痕跡 では、日本古来の神道に関わる様々な言葉の響きが、ユダヤの言葉の響きと偶然とは思えないほど似ていることや、三種の神器などの宗教儀式上の事柄の比較で、多くの類似点が見られることを教えてくれる。
そして、京都の祇園祭のルーツについても、解き明かそうとしているのだが、これがとくに興味深い。
旧約聖書によると、人類歴史は、アダムとエバ の登場するエデンの園から始まっているが──実は、人類は一度、ほぼ滅亡している。
それは、ノアの箱舟の時だ。
そのため、旧約聖書の上では、ノアは、第二の人類始祖と考えることができる。
聖書の創世記、8章3-4節にはこういう記述がある。「それで水はしだいに地の上から引いて、150日の後には水が減り、箱舟は 7月17日 にアララテの山にとどまった」
先に興味深いと言った京都の祇園祭のルーツだが、なんと、このノアにたどりつくと考えることができるのだ。
人類の歴史が再度始まったランドマークとも言えるアララテ山は、現在のアルメニヤ近郊にあるタガーマ州のハランにあり、周辺の地域は「タガーマハラン」と呼ぶことができることから、古事記や日本書紀に記載されている 高天原 との関連性が浮かびあがってくる。
そして、 7月17日 という日付が、この祭りの総本山である京都八坂神社をはじめとする多くの神社で、山車を街中にて引き回し、祭が最高潮に達する日と一致するのだ。
宗教儀式や、祭りには、我々とって、意味のはっきりしないことが、たくさんあるのだが、歴史の始まる以前から存在したはずの神様が見たなら、きっと、すべて明確なのかもしれない。
たとえば、祭りにつきものといえば神輿だが、なぜ、好き好んであんな重い物を担ぐのだろうと、疑問に感じたことが、わたしにはあった。だが、そのルーツがモーセの十戒を刻んだ石盤をいれた契約の箱(アーク)にあると考えると、腑に落ちる。
そして、祇園祭が、人類歴史が再出発したのを祝う意味を持っていると考えると、とても意味深い祭りだったのだと納得できる。
そして、この 日本列島に潜むユダヤの痕跡 の最後に書かれているのは、「天皇家の菊花紋の真相」である。
日本で、菊花紋がデザインされたの歴史的経緯について詳しく説明した後に、それ以前に他の文明が使用していたことを踏まえて、次のように述べている。
「シュメールとイスラエル、そして日本の皇室が菊花紋を共有している事実は単なる偶然ではなく、古代日本の歴史を刻んだ大和の民のルーツが、イスラエル、さらにはシュメール文化に由来していたからにほかなりません。世界最古のシュメール文化は、紀元前8世紀、国家を失ったイスラエルの民により高天原(タカーマガハラ)を経由して大陸を渡り、日本に到来していたのです」
「東の島を目指す失われたイスラエル10部族」といったような、好奇心を満たしてくれるトピックスが満載である!
とにかく、一度、じっくり読んでみてはいかがだろう。
: 地域新聞/成田シティジャーナル (現・日本シティジャーナル)に2002年以来連載されてきている同題のコラム内容を、再編纂し改訂を加え、その最新版を掲載するスペシャルWEBサイト。