GET BACK !

人が、かつていたところ ──エデンへ ……

ゴースト 背後に潜む者たち

 

 
わたしの妻は、しばしば霊を身近に感じる。だから、人の集まる場所をあまり好まない。レンタルビデオ店でさえ、入りたがらない。そんな者にとっては、霊界は、もはや現実なのである。
 
 
わたしたちは、常に霊界の影響の下に生きている。だから、とても偶然とは思えないことも、起こるのだ。
 
以前、テレビ番組 アンビリバボー で紹介された、心臓移植手術を受けた女性の話をご存知だろうか? 手術後、彼女には次々と不思議な変化が現れる。煙草を吸うようになり、以前はけして口にしなかった脂っこい食べ物やコーラを好むようになる。内向的だった性格も、活発な性格に変化していく。彼女は自分の身の上に起こったそういった変化は、心臓の提供者、ドナーに関係があるのではと気づき、けして明かしてはならない決まりになっている、ドナーの家族との面会を強く希望するようになる。医師を通じて手紙を送り承諾を得た彼女はやがて、ドナーの両親との面会を果たし、ドナーが交通事故で命を落とした若い青年だったことを知る。その面会は、初めて会う者同士とはとても思えないような、言いようもない懐かしさに震える感動的なものだった。

けして、心臓に死者の記憶が宿るわけではない。その青年が、自分の提供した心臓のそばに留まっていたからだ。
そんなふうに、わたし達は常に背後にいる者の影響を受けて生きているのだと、観念するべきではないだろうか? ひょっとすると、性同一性障害の原因もそこにあるのかもしれない。
 
わたしたちは、霊にフォローされるばかりではなく、フォローするべきだ。
どんな霊をそばに置くかが問題なのだと、能動的に捉えてはどうだろうか?
友人と考えてみれば分かりやすい。悪い友人に囲まれていては、人生もいい方に開けない。仲間の幸福を望むような友人を持つべきなのだ。

もしも、自分の先祖に強い恨みを抱く悪霊がいて、復讐の目的で、自分の背後に潜んでいたとしたら、どうすればいいだろう? あの八つ墓村のように、憎むべき家系を絶やすために、子孫である自分を破滅させようと、執念深く綿密に計画を立て、密かにチャンスを狙っているとしたら。
こっちからは、まったく相手が見えないのだ。

だから、善霊を呼び、悪霊を遠ざける術を身につけなければならない。