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人が、かつていたところ ──エデンへ ……

北朝鮮が崩壊しないのはなぜか?

 

 
このところ、ひかりTVのビデオ サービスで、韓国の時代ドラマ 善徳女王 (ソンドク女王)を夢中になって観ている。善徳女王とは、7世紀に実在した新羅の27代目の王で、朝鮮の歴史上初の女王である。当時の新羅には “ 骨品制 ” という、厳格な身分制度があり、王になるには、“ 聖骨 ” (ソンゴル)と呼ばれる、両親ともに王族でなければ得られない身分を必要とされていた。
 
このようなことからも分かるように、朝鮮人たちは血統というものを非常に重要視してきた民族である。もしも、このような伝統が、現在の北朝鮮にも、まだ息づいているのならと、ドラマを観ながら、ふと思った。

中国も北朝鮮も、その実態は──王朝だと言われている。しかしながら、この二つの王朝は、まったく違う。中国は公然と行われる権力闘争によって指導者が決まるが、北朝鮮はそうではない。革命の英雄であり、建国の父である 金日成 の血統圏にいるものでなければ、おそらく王にはなれないだろう。新羅流に言えば、聖骨がものをいうのではあるまいか?