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人が、かつていたところ ──エデンへ ……

神は、信じるものではなく、感じるもの


悪いことも、なにもかも、すべて神の意志によって起こるのなら、とてもじゃないけど、耐えられれない……
 
世界が、あまりに悲しみに満ちているのに、それをつぶさに見ている神が、愛に溢れているとは思えない……
 
だから、いっそのこと、最初からいなかったと、あきらめたほうが、かえって救われる!
無神論とは、こんなふうに、人の心に生まれてくるのだろう……

だけど、神は、信じるものではなく、感じるもの。
神と人間とは、父子であり、
同じように、心を持っている。
だから、神になったつもりになって、想像してみよう。

宇宙も、まだ光さえなかったころ、暗闇の中で、神はなにを思っただろう? 
我々が、孤独を恐れるように、神も孤独が嫌だったのではないか……
一番、欲しかったものは、なんだっただろう? 
やはり、愛なのか?

我々が、もっとも、不思議に思い、投げかけたい質問は ──
あなたは全知全能ではないのですか?
きっと、神はこう答えるだろう。
「わたしは全知全能だが、愛に関してはそうではない」
たとえ神であったとしても、一人で、愛は、手に入らない。
 
だから、天地創造を始めることになったに違いない。
だから、我々が泣く時、ともに涙を落とすに違いない……